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とこおとめ(常乙女)の里
tokootome no sato

words by Chiaki Ogasawara, music by Kaori Nishijima

流れる水は 澱まず
川辺の岩は 草生さず
とこおとめの里で
見上げれば広がる
双子の虹の宿る空

流れる水は 競わず
仲良く進む 術を知る
とこおとめの里で
目覚めれば広がる
今開かれし青き道

流れゆけば なお清らかなれ
流れゆけば なお健やかなれ
永遠に とこおとめ

流れる水は しなやかに
道をあらため 進みゆく
とこおとめの里で
強さとはを知りぬ
変わりゆくその勇気ぞと

流れる水は 柔らかに
尖る岩をも 滑らかに
とこおとめの里で
美しさとはを知りぬ
目には見えないものこそと

流れゆけば なお緩やかなれ
流れゆけば なおたおやかなれ
永遠に とこおとめ

進みゆくこと 恐れず
進まぬこと あきらめず

流れる水は 澱まず
川辺の岩は 草生さず
とこおとめの里で
見えざりしもの今
今鮮やかに 萌え出ずる

河上(かわのえ)の ゆつ磐村(いわむら)に 草むさず
常にもがもな 常処女(とこおとめ)にて

−万葉集巻一 二十二−

とこおとめの里は、三重県の某所にあります。

とおちのひめみこ(十市皇女・天武天皇の第一皇女)の伊勢神宮参拝時に供奉した侍女・吹茨刀自(ふふきのとじ)が、皇女のあまりの可憐さに思わずこみ上げた感情を歌った歌なのだそうです。

『川の辺の聖なる岩には苔が生すこともない。 あの岩のようにいつも変わることなく永遠の乙女でいらっしゃってください。』

この美しい歌と、「こんなおとなの女性になりたい」と思って見つめ続けてきたふたりの女性からイメージをもらって、この詩が生まれました。

「流水不腐」「流水不争先」

5年前から始めた太極拳を通して知った、中国に古くから伝わる私の大好きな言葉も、この歌の中に流れています。

いくつになっても
「年を重ねることって、とってもすてきなことよ!」
と、心から言えるひとでありたいですね。

おがさわら ちあき

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